ケヤキとは
ケヤキは日本に自生する落葉広葉樹です。ツキ(槻)と呼ばれることもあります。
樹高は20~25mほどになり、街路樹や公園でよく見かける、日本人にとって親しみの深い木です。
日本・中国・朝鮮半島などの東アジアに原生し、日本では本州・四国・九州に分布します。
多くのニレ科の樹木と同様、山地の肥沃な場所や川沿いを好みます。
ケヤキの成木は、ポロポロと剝がれ落ちる「鱗片状」と称される樹皮を持ちます。
あまり花のイメージはありませんが、4~5月に花びらのない目立たない花を咲かせます。
ケヤキはその美しさ・親しみやすさからシンボル的な存在になることも多く、宮城県・福島県・埼玉県の3県で「県の木」に選ばれています。
街路樹に多く植えられるケヤキですが、特に有名なものが東京都府中市にある馬場大門のケヤキ並木です。
約150本ものケヤキが織りなす景観は一見の価値ありです。
ケヤキ材の特徴
ケヤキ材の特徴は「材が美しく観賞価値が高い」ことと「非常に頑丈なこと」です。
観賞価値の高い美しさ
ケヤキ材は、スギなどの針葉樹では見られない複雑な木目=杢目(もくめ)が特長です。
「玉杢」「縮み杢」「ダニ杢」など珍しい杢目のものは高価で取引されることも。
色味は個体差が大きく、赤っぽいものやオレンジのもの、白っぽいものなど様々です。
さらにケヤキは無垢材でも感じられるツヤ感があり、これらの要素が相まって材の美しさを醸し出しています。
日本有数の頑丈な木
ケヤキは日本の木の中ではカシと並んで頑丈な木であり、「重くて硬い」ことが特長です。
丈夫なケヤキは古くから建築物に利用されてきました。
有名なものだと清水寺の舞台を支える18本のケヤキの柱です。
この柱は樹齢400年のケヤキを使っているんだそう。
またケヤキの丸太をくり抜いて作った和太鼓は最高級の品質を誇ります。
このように頑丈で美しいケヤキ材は古くから重宝され、非常に優れていることを意味する「けやけき」が名前の由来になっています。
DIYやリノベーションでのケヤキ材の使い方
ケヤキ材は硬くて重く加工しにくいため、DIYなどで利用するのは上級者向けになります。
それと同時に優れた木材であるため、品質にこだわりたい方にはもってこいの木材です。
ケヤキ材おススメの使い方を紹介します。
- 一枚板テーブル
- 無垢フローリング
- 楽器
一枚板テーブル
ケヤキ材の美しさを最大限に生かすには、木目を堪能することができる一枚板テーブルがおススメです。
ただし「重くて硬い」特長から加工もし辛いため、足をつけるだけでテーブルが完成するようなきれいな一枚板を選びましょう。
テーブルと同様にカウンターやベンチにもケヤキの一枚板は生きる素材です。
無垢フローリング
頑丈なケヤキ材は無垢フローリング(無垢床)にぴったりです。
無垢フローリングの醍醐味ともいえる色味・光沢の変化も感じられる樹種です。
「玉杢」「縮み杢」などの特徴的な杢目を探すのも楽しめそうですね。
楽器
前述の通りケヤキの丸太をくり抜いて作る和太鼓は最高級品として知られています。
一点もののギターや太鼓などを作る際、ケヤキは向いている樹種と言えます。
また木琴に使われることが多い「ローズウッド」という樹種は「重くて硬い」「耐久性が高い」というケヤキと似た特長を持っています。
ケヤキで木琴を作っても面白そうですね。
ケヤキの入手方法
ケヤキはスギやヒノキなどの針葉樹と比べて流通量が少ないため、入手がやや困難です。
材木店や大きなホームセンターに行けば置いてあることもありますが、種類が少なかったり実際に行って探し回るのが困難で理想の材になかなか巡り合えないかもしれません。
そこでおススメなのがマプリィの提供する木材プラットフォーム「3D木材市場」です。
3D木材市場はオンライン上で一枚板や丸太などの木材を提供しています。
出品されている木材は希少な「一点もの」の国産無垢材。
森林組合や森林の所有者と直接やりとりすることができるので、余計なコストも省けます。
さらにオンライン上で好きな箇所を選んで計測でき、詳細なサイズ感の把握も可能です。
ぜひ3D木材市場であなたにぴったりの木材を探してみてください。