スギ | 森林テック
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スギ

加工しやすく入手もしやすい優良材

学名

Cyptomeria japonica

科属名

スギ科スギ属

材の色

心材:赤褐色、辺材:白色

分布

本州、四国、九州

使用目的

建材

重さ

軽い

硬さ

柔らかい

上記のデータは"村山忠親・村山元春著「新版・原色 木材大事典200種」、菱山忠三郎監修「樹皮・葉でわかる 樹木図鑑」"を参照させていただいています

スギとは

スギは日本固有の常緑針葉樹です。

本州、四国、四国、九州に幅広く分布し、沢沿いや湿原の周辺など水の多い場所を好みます。

「まっすぐ、軽い、柔らかい」と3拍子揃った扱いやすい木材であるため、古くから建材として利用され、現在でも日本で最も多く植樹されています。

ただし、適切な伐採がなされないまま放置されているスギ林も多数存在し、多くの国民を悩ませる花粉症の原因にもなっています。

適切に管理されたスギの人工林

スギ材の特徴

スギ材の特徴は、「まっすぐ、軽い、柔らかい」こと、つまり非常に加工しやすいことです。

また、心材と辺材で材質が異なることも特徴です。

まっすぐな材

スギは「まっすぐ」育つことが名前の由来であるとも言われるほど、長く直線的な材です。

これは柱にするのに最適です。

さらに通気性や防水性も高いため、建材として優秀なのはもちろん酒樽や船の材料にも使用されてきました。

軽い

スギの気乾比重は0.38(平均値)と、同じ針葉樹のヒノキやマツと比較しても非常に軽いです。

DIY初心者の方にも扱いやすい木材の筆頭です。

柔らかい

針葉樹が英語でsoft woodという事からも、広葉樹と比較して柔らかいのが針葉樹全般に言えることです。

スギは針葉樹の中でも柔らかい木材です。

加工しやすい反面、フローリング(床)に使うには傷つきやすいので注意が必要です。

太平洋側に生息するスギを「表スギ」、日本海側に生息するスギを「裏スギ」と呼び、それぞれ性質が異なります。表スギや耐久性があること、裏スギは木目がきれいなことが特長です。枝が地面まで垂れ下がって新芽を出すのは裏スギのみです。

スギ材の使い方

スギは非常に加工しやすく入手も簡単なため、DIY初心者をはじめ万人におススメの木材です。

おススメのスギの使い方を紹介します。

  • 家具全般
  • 羽目板
  • おもちゃ

家具全般

スギは軽く加工しやすいので、家具全般に向いています。

特に棚(ラック・シェルフ)やテーブルの天板におススメです。

少しDIYに慣れてきたら、集成材ではなく無垢材のスギ板を使ってみてはいかがでしょうか。

見た目も美しい製品に仕上がります。

羽目板

羽目板とは、家の壁や天井に貼りつける板のことです。

スギは軽く、木目がきれいなため羽目板に向いている木材です。

さらに空気中の水分を吸収・放出する調湿作用が高いので、部屋の快適性も高まります。

おもちゃ

「軽くて柔らかい」というスギの特徴は、乳幼児のおもちゃにもぴったりです。

広葉樹で作ったおもちゃは頑丈ではありますが、大きなものだと重くて少し危ないと感じることもあります。

積み木や大きめのおもちゃにはスギやヒノキなどが特におススメです。

ささくれ・トゲを防ぐためにやすりがけは必ず行いましょう。

スギのブランド材

スギには秋田スギや吉野杉、飫肥杉など各地でブランド材が育てられています。

天然のブランド杉や、丁寧に管理されたブランド杉は通常のスギ材とは品質・価値が大きくことなります。

スギ材の入手方法

スギは日本で最も生産されている木材であるため、比較的入手が簡単です。

ツーバイ材などの規格品の柱や集成材の板であればホームセンターやネット通販ですぐ見つけることができます。

無垢材は材木店や専門のネットショップ、フリマサイトなどで見つけることができます。

スギの無垢材を豊富に扱っているのがマプリィの提供する木材プラットフォーム「3D木材市場」です。

3D木材市場はオンライン上で一枚板や丸太などの木材を提供しています。

出品されている木材は希少な「一点もの」の国産無垢材。

森林組合や森林の所有者と直接やりとりすることができるので、余計なコストも省けます。

さらにオンライン上で好きな箇所を選んで計測でき、詳細なサイズ感の把握も可能です。

ぜひ3D木材市場であなたにぴったりの木材を探してみてください。