ホオノキ | 森林テック
オンライン木材図鑑

ホオノキ

緑がかった独特な色味が特長の材

学名

Magnolia obovata

科属名

モクレン科モクレン属

材の色

心材:沈灰帯青緑色 辺材:灰白色

分布

北海道、本州、四国、九州

使用目的

彫刻、家具、版木

重さ

やや軽い

硬さ

やや柔らかい

上記のデータは"村山忠親・村山元春著「新版・原色 木材大事典200種」、菱山忠三郎監修「樹皮・葉でわかる 樹木図鑑」"を参照させていただいています

ホオノキとは

ホオノキは日本に自生する落葉広葉樹です。ホオ・ホオガシワと呼ばれることもあります。

樹高30mにもなる大きな木で、主に山の中で見られます。

葉も非常に大きく、長さ20〜50cm、幅10〜25cmほどの大きさに成長します。

ホオノキの葉は古くから食べ物を包んだりするのに利用されてきました。

中部・近畿地方の「朴の葉寿司」や、飛騨高山地域の「朴葉味噌」などの郷土料理として現代にも伝わっています。

樹高・葉だけでなく花も大きく、6月ごろ咲く白い花は人々の目を惹きつけます。

ホオノキ材の特徴

ホオノキ材の特徴は、「切削加工がしやすい」ことと「緑がかった特徴的な色」です。

アテが少なく、切削加工がしやすい

「アテ」というのは帯状に生成される異常組織で、反りや割れの原因になります。

ホオノキはアテがほとんどないのが特長で、乾燥しても狂いが発生しにくいです。

さらに、柔らかく、均質で緻密といった特徴のため、切削加工に最適です。

このような特徴をもつホオノキは、彫刻材や製図版として活用されてきました。

緑がかった特徴的な色

部位や個体によって色の差はありますが、ホオノキの心材は緑がかっていて他の木材と見分けやすいです。

落ち着いた独特の色味は、インテリアや家具にすると良いアクセントになります。

DIYやリノベーションでのホオノキ材の使いかた

ホオノキ材は広葉樹の中では柔らかく、狂いも少なく加工がしやすいのでDIY初心者の方にもおすすめです。

ホオノキ材のおススメの使い方を紹介します。

  • 小物やアート作品
  • 一枚板テーブル・カウンター

小物やアート作品

ホオノキの柔らかくて緻密な材質は、細かい細工に適しています。

木箱やペン立て、コースターやスマホスタンドなどの小物作りには最適な材と言えます。

切削が容易であるため、彫刻作品や置物などのアート作品を作るにも活用できます。

ホオノキのコースター

一枚板テーブル・カウンター

独特な緑がかった色味は、一枚板にすると落ち着きを感じさせる魅力があります。

なめらかで緻密、水に強いといったイチョウと似た特長があり、ダイニング・カウンターなどに利用できます。

ホオノキの入手方法

ホオノキはスギやヒノキなどの針葉樹と比べて流通量が少ないため、入手がやや困難です。

材木店や大きなホームセンターに行けば置いてあることもありますが、種類が少なかったり実際に行って探し回るのが困難で理想の材になかなか巡り合えないかもしれません。

そこでおススメなのがマプリィの提供する木材プラットフォーム「3D木材市場」です。

3D木材市場はオンライン上で一枚板や丸太などの木材を提供しています。

出品されている木材は希少な「一点もの」の国産無垢材。

森林組合や森林の所有者と直接やりとりすることができるので、余計なコストも省けます。

さらにオンライン上で好きな箇所を選んで計測でき、詳細なサイズ感の把握も可能です。

ぜひ3D木材市場であなたにぴったりの木材を探してみてください。

※在庫状況はタイミングによって異なります。