【ここからはじめる林業DX】林業で使える日報アプリ7選!
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【ここからはじめる林業DX】林業で使える日報アプリ7選!

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「林業DXやスマート林業って最近よく耳にするけど、何から始めてよいかわからない」

「現場の作業日報や勤怠管理を効率化したい」

そんなお悩みを解決し、林業DXに1歩踏み出せるのが「日報アプリ」です。

この記事では、林業で日報アプリを活用するメリットや、アプリの実例を紹介します。

林業で活用できる日報アプリとは?

日報アプリとは、スマートフォン等で簡単に日報を提出し、管理者に共有できるサービスです。

林業における日報は、作業の進捗度合い・作業コストの確認、勤怠管理などの面で重要な報告です。

従来は紙で提出したり、作業員が事務所まで戻ってパソコンに打ち込んだりする必要がありました。

そこで登場したのが「林業日報アプリ」です。

スマートフォンで日報を送信できるので、管理者への共有がスムーズで、作業員の負担も減らすことができます。

林業日報アプリの主な機能

林業日報アプリはいくつか種類がありますが、主に搭載されている機能を説明します。

  • 現場名、作業日の入力
  • 作業時間の入力
  • 作業の種類の種類
  • 作業量の入力
  • 勤怠の入力
  • 天気の入力

これらの情報をスマートフォンで入力し、管理者へ共有できるサービスが林業日報アプリです。

林業で日報アプリを利用するメリット・デメリット

林業で日報アプリを利用するメリット

林業アプリを利用するメリットは以下の通りです。

  • 日報の提出がスムーズになる
  • 日報の集計がスムーズになる
  • 生産性や経費を把握できる

1つずつ解説します。

日報の提出がスムーズになる

林業日報アプリではスマートフォンを使って提出できます。

現場スタッフが紙に記入する手間がなくなります。

さらに、現場スタッフが直帰できる場合もあるため、移動の手間も減らせます。

日報の集計がスムーズになる

紙の日報だと、作業量や勤怠を事務スタッフがパソコンに転記する手間がありました。

日報アプリだと自動的に管理者に共有できるので、集計・転記の手間が省けます。

生産性や経費を把握できる

現場スタッフが入力した作業時間や伐採本数などの成果を管理者がまとめて確認できます。

生産性や経費を数字でパッと把握できるので分かりやすいです。

無駄な部分を把握できるので、生産性の向上など、経営に役立てられます。

林業で日報アプリを利用するデメリット

メリットがたくさんある日報アプリですが、以下のようなデメリットもあります。

  • 従来のやり方が変わることへのハードルがある
  • BYODによるリスクがある

1つずつ解説します。

従来のやり方が変わることへのハードルがある

2020年における林業従事者の平均年齢は52.1歳であり、65歳以上の作業者の割合も25%と少なくありません。(令和4年度森林・林業白書より)

ベテランのスタッフにとっては、スマートフォンでの入力よりも従来の紙の日報の方がやりやすく感じるかもしれません。

ただ、林業日報アプリはわかりやすい入力画面のものが多いです。

実際に使ってみたら、みんな操作できている、という声もあります。

BYODによるリスクがある

BYODとは、「Bring Your Own Device」の略語で、私物のスマートフォンなどを仕事で利用することです。

仕事用のスマートフォンを現場スタッフに支給している場合は問題ないですが、全員分用意できないという事業体も多いのではないでしょうか。

私物のスマートフォンから日報アプリを利用することは、情報漏洩などセキュリティ上のリスクがあります。

またスタッフにとっても、通信料がかかる場合や自分の個人情報を誤って日報に送信してしまうリスクもあります。

やむを得ず私物のスマートフォンを利用する場合は、セキュリティ面でのスタッフへの教育や、通信費に関する規定を定めるなどの対策をするようにしましょう。

林業に特化した日報アプリ4選

ここからは林業で使える日報アプリを紹介します。

林業に特化した日報アプリを4つピックアップしました。

  • Wooday
  • Forest Mobile
  • Forepo(フォレポ)
  • ジツタ 日報管理システム

1つずつ説明します。

Wooday

「Wooday」は株式会社百森が提供する林業に特化した日報アプリです。

以下のような機能が搭載されています。

  • 現場名・作業名・成果・メモなどを含む日報の作成
  • オフラインでの操作
  • 管理画面による日報の集計・閲覧
  • 勤怠管理

シンプルな操作でわかりやすいと評判のWooday。

1ユーザーあたり月額500円(税込)とお手頃価格なのも魅力です。

サービス詳細:https://hello.wooday.jp/

Forest Mobile

「Forest Mobile」は、建設機器のレンタル事業で有名な株式会社アクティオが提供しています。

以下のような機能が搭載されています。

  • 作業時間・機械稼働時間・出荷量・進捗率などの入力
  • 管理画面による日報の集計・閲覧
  • 写真の添付
  • 利益率や利益額などの算出
  • オフラインでの操作・保存

利益率や利益額を算出し、グラフで表示するなど「見える化」を重視しています。

数値をもとにした理論的な経営管理を目指している団体におススメです。

利用料金はWebフォームよりお問い合わせください。

サービス詳細:https://www.aktio.co.jp/museum/ict/forest_mobile.html

Forepo(フォレポ)

Forepo(フォレポ)は、東光コンピュータ・サービス株式会社が提供しています。

以下のような機能が搭載されています。

  • 事業・作業区分・使用機械の入力
  • 燃料費・機械損料の算出
  • 管理画面による日報の集計・閲覧
  • 勤怠管理

オプションで給与システムへの出力も可能なので、給与計算の手間を大幅に削減できます。

利用料金はお問い合わせフォームよりご確認ください。

サービス詳細:https://www.tcs.tokogrp.co.jp/publics/index/171/

ジツタ 日報管理システム

建設や林業のICT化に取り組む株式会社ジツタによる日報管理システムです。

以下のような機能が搭載されています。

  • 現場名・作業種・使用機械の入力
  • 早出・残業時間などの登録
  • オフラインでの入力
  • 管理パソコンでの日報・データ出力
  • 管理パソコンでのマスターデータ登録

こちらの日報管理システムは、マスターデータを登録できることが特長です。

オリジナルの項目を日報に入れたい方におススメです。

利用料金はお問い合わせフォームやメール等でご確認ください。

サービス詳細:https://www.jitsuta.co.jp/daily-report-system/

その他日報サービス3選

林業に特化した日報アプリではないけれど、林業の日報としても活用ができるサービスを紹介します。

houren.so

houren.soは株式会社Brassicaが提供する、写真共有を重視した日報アプリです。

以下のような機能が搭載されています。

  • 写真+コメントのシンプルな日報の作成
  • GPSを利用した位置情報との紐づけ
  • 管理者・全スタッフとの日報の共有
  • 写真への書き込み

林業に特化しているわけではありませんが、GPS機能が搭載されていたり、林業での利用も可能です。

写真をメインとした日報のため、現場スタッフが簡単に日報を作成できることがメリットです。

データ容量300MBまでは無料、有償プランは月額2,500円(5ユーザーまで)~となります。

サービス詳細:https://www.houren.so/

LINE WORKS

LINE WORKSは、LINEを基盤としたビジネスチャットツールです。

以下のような機能が搭載されています。

  • グループトーク(チャット)機能
  • ノート機能(業務日報テンプレートあり)
  • 通話・ビデオ通話
  • タスク管理、カレンダー

林業に特化した項目はないですが、LINEと同じ操作感のため、多くのスタッフが抵抗なく始められます。

また、スマートフォン側にデータを残さないなどセキュリティ対策もしっかりしているので、BYODになる場合もおススメです。

ユーザー数やデータ容量に応じて、無料プラン、スタンダードプラン(月額450円/ユーザー)、アドバンストプラン(月額800円/ユーザー)があります。

サービス詳細:https://line.worksmobile.com/jp

Stock

Stockは、株式会社Stockが提供する情報ストックツールです。

以下のような機能が搭載されています。

  • 情報ストック
  • タスク管理
  • メッセージ機能
  • オフラインでの使用(一部機能)

カテゴリーごとに情報をストックできるので、日報の提出や、施工現場ごとの進捗管理などが可能です。

データ容量などに応じて、無料プラン、ビジネスプラン(月500円/ユーザー)、エンタープライズプラン(月1,000円/ユーザー)があります。

サービス詳細:https://www.stock-app.info/

まとめ

林業で使える日報ツールを紹介しました。

林業における日報は、現場の進捗管理やコストの把握、スタッフの把握などにおいて重要な報告です。

この記事が、日報アプリを選ぶ助けになれば幸いです。

参考資料

林野庁.「令和4年度 森林・林業白書」.2023.https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/r4hakusyo_h/all/chap2_1_3.html(2023.12.27取得)

株式会社百森.「Wooday」.日付不明.https://hello.wooday.jp/(2023.12.27取得)

株式会社アクティオ.「林業もICTの時代へ」.AKTIO RENSULTING MUSEUM.日付不明.https://www.aktio.co.jp/museum/ict/forest_mobile.html(2023.12.27取得)

東光コンピュータ・サービス株式会社.「作業管理・スマート作業日報」.日付不明.https://www.tcs.tokogrp.co.jp/publics/index/171/(2023.12.27取得)

株式会社ジツタ.「日報管理システム」.日付不明.https://www.jitsuta.co.jp/daily-report-system/(2023.12.27取得)

株式会社Brassica.「houren.so」.日付不明.https://www.houren.so/(2023.12.28取得)

ワークスモバイルジャパン株式会社.「LINE WORKS」.日付不明.https://line.worksmobile.com/jp(2023.12.28取得)

株式会社Stock.「Stock」.日付不明.https://www.stock-app.info/(2023.12.28取得)