アカマツとは
アカマツは本州・四国・九州の山地でよく見られる常緑針葉樹です。
高さ25m、直径は1mほどに成長します。
乾燥したやせ地にも耐久性があり、尾根・岩山などによく生えます。
クロマツを「オマツ(雄松)」と呼ぶのに対し、アカマツは「メマツ(雌松)」と呼びます。
一般的にはクロマツは海沿いに生え、アカマツは山地に生えるのが特徴です。
クロマツとアカマツの葉はよく似ていますが、先端を触って痛いのがクロマツ、痛くないのがアカマツです。
かつては盛んに生産が行われていましたが、マツ材線虫病(松くい虫)の蔓延などの原因により生産地域が縮小し、現在カラマツやエゾマツ・トドマツに比べて生産量は多くありません。
クロマツとアカマツ
アカマツ材の特徴
アカマツ材の特徴は「耐久性が高い」ことと「油分が多くヤニが出やすい」ことです。
粘りがあり、土中でも腐らない耐久性
粘りがあるというのは、弾力性があり折れにくいということです。
粘りのあるアカマツは、建材の中でも梁(はり、水平に架ける構造材)に使用するのに最適です。
また「水分のある土の中でも腐食しにくい」という特長があるため、土中土台などにも利用されています。
油分が多く、ヤニが出やすい
「松やに」という言葉があるように、ヤニ(脂)が出やすいです。
松やに自体は塗料や接着剤、ろうそく、野球のロジンなど様々なものに利用されています。
木材として利用する際はヤニが出ると加工がしにくくなるので、ヤニの出ない良質な材を使うのがおススメです。
油分が多いということは、水に強く、時間がたつとツヤが出るというプラスの面もあります。
DIYやリノベーションでのアカマツ材の使い方
アカマツ材はスギや外材のホワイトパインなどと比較して加工しやすいとは言えませんが、リーズナブルで入手もそれほど難しくないことから、手軽に使える木材です。
おススメの使い方は以下の通りです。
- フローリング(床材)
- 一枚板を使ったテーブル・カウンター
フローリング(床材)
アカマツはよくDIYなどで用いられるホワイトパインなどと比較して耐久性があることから、フローリングにも用いられます。
アカマツは油分が多いので、ワックスで塗ったかのようなツヤを自然に出すことができ経年変化も楽しめます。
さらに水にも強いのでキッチンなど水回りに使う場合も安心です。
一枚板を使ったテーブル・カウンター
アカマツに一枚板のイメージはあまりないかもしれませんが、日本中に自生している木ではあるので、資源は豊富にあります。
アカマツの一枚板は、フローリングと同様にツヤ・経年変化を楽しめ、水に強いことが特徴です。
樹形が大きく曲がることもあるので、特徴的な形の一枚板を見つけられるかもしれません。
アカマツのブランド材、南部アカマツ
南部アカマツは岩手県久慈地方を中心に生産されるアカマツのブランド材です。
西日本などの多くのアカマツの産地はマツ材線虫病の蔓延により消失してしまったので、南部アカマツは貴重な良質アカマツ材の資源です。
岩手県のHPによると、南部アカマツには以下のような特長があります。
久慈地域の天然アカマツ材の特徴は、なんと言っても、まっすぐで太く、木目が詰まっていること。そのほか、ヤニが少なく、穏やかで優しい色合いだという特徴があります。
出典:岩手県ホームページ
寺社にも使われている良質な木材です。
アカマツ材の入手方法
アカマツは比較的生産されている木材とはいえ、スギやヒノキなどと比べて流通量は少ないです。
材木店や大きなホームセンターに行けば置いてあることもありますが、種類が少なかったり実際に行って探し回るのが困難で理想の材になかなか巡り合えないかもしれません。
そこでおススメなのがマプリィの提供する木材プラットフォーム「3D木材市場」です。
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