ブナとは
ブナ(山毛欅、橅、椈)は日本に自生する落葉広葉樹です。
主に産地に自生しますが、東北・北海道では平地でも見られます。
樹高30mにもなる雄大な立ち姿から「森の女王」とも呼ばれています。
樹皮に地衣類や蘚苔類が付くことが特徴で、その独特な模様が並ぶブナ林では神秘的な気分を味わえます。
ブナの落ち葉は土壌を育み、ブナの実はクマのエサにもなるのでブナ林は豊かな生態系の基盤になります。
世界遺産・白神山地のブナの原生林は約8,000年前からほとんど人間の影響を受けずに存続していると言われています。
ブナ材の特徴
ブナ材の特徴は「なめらかでシンプルな白色」「強度がある」「乾燥が難しい」ことです。
なめらかでシンプルな白色
ブナ材は表面がなめらかでさわりごごちが良いです。
また、白色で木目も目立たないため「シンプル」「素朴」といった印象を与えます。
塗装して使ったり、また模様のある布材とあわせて使ってもすんなりなじんでくれるのがブナ材です。
強度がある
ブナ材は硬くて衝撃に強く、粘りもあります。
曲げ加工に向いているので椅子の背もたれによく用いられています。
乾燥が難しい
ブナ材のデメリットは乾燥が難しいことです。
ブナ材は水分分布が不規則なため、乾燥に熟練の技を要します。
腐朽菌も入りやすいです。
しかしきちんと乾燥が行えれば、かなりの耐久性のある材となります。
DIYやリノベーションでのブナ材の使い方
ブナはDIYなどで利用するのは上級者向けになります。
しかし曲げに強く耐久性もあるので、ここぞという用途で利用できます。
おススメの使い方を紹介します。
- 椅子
- 道具
- フローリング(床材)
椅子
ブナの特徴を最大限に生かせる用途が「椅子」です。
ブナは硬くてさらに粘りもあるため曲げ加工に向いています。
椅子の背もたれや手すり・脚などの曲線部分にも問題なく使用できます。
道具
ブナ材の丈夫な性質を生かし、従来から筆の柄やスキー板などに活用されてきました。
丈夫さが求められる木べらやフライパンの柄などのキッチン小物や、靴べらなどの活用に向いています。
フローリング(床材)
ブナは丈夫で凹みへの耐久性が優れていることからフローリング(床材)におススメです。
主張が控えめな木目や明るい色合い、なめらかな表面で人気のある床材です。
特にシンプルな部屋を求めている場合に最適な樹種です。
ブナ材の入手方法
外国産のブナ材(ヨーロッパビーチ)は市場に多く出回っていますが、国産のブナ材の流通は少ないです。
木店や大きなホームセンターに行けば置いてあることもありますが、種類が少なかったり実際に行って探し回るのが困難で理想の材になかなか巡り合えないかもしれません。
そこでおススメなのがマプリィの提供する木材プラットフォーム「3D木材市場」です。
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森林組合や森林の所有者と直接やりとりすることができるので、余計なコストも省けます。
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