【夏に必須】林業の暑さ対策に役立つアイテム5選!選ぶポイントは組み合わせ | 森林テック
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【夏に必須】林業の暑さ対策に役立つアイテム5選!選ぶポイントは組み合わせ

林業の夏に必要なことといえば暑さへの対策です。

何も対策せずに現場へ向かうと体調を崩す原因となり、一緒に働く作業員に迷惑をかけてしまいます。

とはいえ、まだ林業現場での夏を経験していない方の中には、「暑さ対策といっても何を準備したらいいの」「おすすめの対策アイテムが知りたい」などと思われる方もいるでしょう。

本記事では、林業で暑さ対策が必要な理由と、暑さ対策に役立つアイテムを紹介します。

夏も健康を維持して林業で働くために、ぜひ参考にしてください。

林業で暑さ対策が必要な理由は熱中症予防

夏の林業の準備として行うべきものは熱中症対策です。

林業・木材製造業労働災害防止協会によると、2019年から2023年にかけて毎年6〜7名の方が林業での作業中に熱中症で負傷者となっています。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会「令和5年職場における熱中症による死傷災害の発生状況

建設業などと比べると数は少ないものの、毎年必ず負傷者が出ていることから、夏場の暑さ対策は必須といえます。

とくに下刈り現場では日差しを遮るものが少なく、暑さにやられやすい環境です。

また、林業に従事して1年目の方などは暑さに慣れていない場合も多く、一層の注意が必要です。

熱中症対策は、当日の持ち物を準備することも大切ですが、前日からの体調管理も重要です。
夜ふかしや深酒は熱中症にかかるリスクを高めるといわれています。
まずは体調管理を習慣づけするところから始めましょう。

林業の暑さ対策に役立つアイテム5選

林業の暑さ対策として役に立つアイテムは以下の5つです。

  1. 空調服
  2. 濡らすと冷えるタオル
  3. 麦わら帽子
  4. アームカバー

林業の現場は病院から遠いことも多く、熱中症にかかってしまうと処置が遅れて重大災害になる場合もあります。

暑さ対策ができるアイテムを活用し、熱中症にかからないようにしましょう。

ここでは、暑さ対策に役立つアイテムを紹介していきます。

1.空調服:効率よく身体を冷やせる

作業服と電動ファンが一体化していて、体中に送風できるのが空調服です。

ファンによって外気を服の中に取り込める構造となっていて、汗の蒸発を促すことで身体を冷やします。

建設現場などでも使われていて、熱中症対策として効果を発揮します。

ファンはバッテリーで動くため、電源のない林業現場でも活躍するアイテムです。

製品によって前後するものの、空調服は5,000円程度から購入可能です。

体感として一番体温を下げる効果が期待できるアイテムです。
高価な製品もありますが、自分の身体を守るためと思えば高くない買い物といえるでしょう。
使用中は作業服が膨らむため、蜂刺され対策としても有効です。

KLIFE 空調作業服 出典:Amazon

2.濡らすと冷えるタオル:水で濡らして体温を下げる

SEABREEZE クールタオル UVカット 出典:Amazon

濡らすと冷えるタオルは各メーカーから出されていて、水で濡らして振るだけで簡単に冷たくできるアイテムです。

水分が蒸発する際に熱を奪う「気化熱」を利用していて、水で濡らせば何度でも使えるのが嬉しい点です。

冷やしたタオルは、首などの太い血管が通っている場所に当てると、身体を効率よく冷やせます。

最近では、100円均一ショップでも見かけるようになってきました。

入手しやすいアイテムのため、お試しで使ってみるのも良いでしょう。

3.氷:身体や飲み物を冷やす

原始的ではあるものの、夏の林業現場では氷の携行が欠かせません。

氷を直接身体に当てて冷やしたり、ぬるくなった飲み物を再び冷やしたりと、様々な用途に使えます。

とくに、熱中症になってしまった場合の応急処置として、体温を下げるためにも必要なのが氷です。

普段遣いの他にも、応急処置用として常備したいアイテムです。

4.麦わら帽子:ヘルメットにつけて日よけにする

川西工業 ヘルメット用麦わらバイザー 出典:Amazon

林業の現場、とくに夏の下刈りは日差しを避けられないため、麦わら帽子が活躍します。

ヘルメットのつばを拡張するように装着できれば、常に日よけとして効果を発揮するでしょう。

つば自体が麦わら帽子のように広がっているタイプのヘルメットもあります。

うまく取りつける自信のない方は、初めからつばが広いヘルメットの購入を検討すると良いでしょう。

5.アームカバー:長袖よりも身体に風を送れる

アームカバーを使用することで、袖口部分から風が入りやすくなるため、夏の林業現場ではおすすめのアイテムです。

アームカバーは半袖と組み合わせて使用します。

林業の現場は蜂や擦り傷などから身体を守るために、長袖での作業が基本です。

しかし、長袖の作業着は身体に風が入りにくく、体温を効率よく下げられないデメリットがあります。

アームカバーであれば、身体を保護する役割も確保しつつ、適度な空間により風を取り込みやすくなります。

おしゃれなアームカバーも多数あるため、デザインに凝ってみるのも良いでしょう。

アイテム選びのポイントは「組み合わせ」

林業で暑さ対策になるアイテムの選び方のポイントは、組み合わせて使えるかどうかです。

1つ1つは大きな効果を得られなくても、組み合わせて使うことで体温を下げる効果は大きくなります。

例えば、アームカバーと麦わら帽子を組み合わせて使うことで、風の取り込みやすさと日よけの効果の両方が得られます。

休憩時には用意していた濡らすと冷えるタオルで涼をとる、といった使い方で身体を冷やすと良いでしょう。

どれか1つを採用するのではなく、それぞれのアイテムを組み合わせた総合力で夏の暑さ対策をしましょう。

まとめ

夏の林業は暑さとの戦いです。どれだけ暑さに対して準備できるかが、熱中症から自分を守れるかどうかにかかってきます。

暑さ対策のアイテムを上手に組み合わせて、夏の林業を乗り切りましょう!

参考資料

林業・木材製造業労働災害防止協会.令和5年職場における熱中症による死傷災害の発生状況.2024.1.11.https://www.rinsaibou.or.jp/topics/assets/topics/kian0227-2_bessi.pdf(2024年5月21日取得)