オープンデータとは?-GISを使った活用事例を紹介 | 森林テック
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オープンデータとは?-GISを使った活用事例を紹介

オープンデータアイキャッチ

オープンデータという言葉をご存じでしょうか?

いつも何気なく利用しているアプリにも、オープンデータが活用されていることがあります。

この記事では、オープンデータについての解説、またGISを使った活用事例について紹介します。

オープンデータとは?

オープンデータとは、ルールの範囲であれば誰もが2次利用可能な、公開された無償データのことです

CSVファイルやシェープファイルなど、機械で読み取ることができる形式で加工されています。

デジタル庁による定義

デジタル庁は「オープンデータ基本指針」にて、以下のようにオープンデータを定義しています。

国、地方公共団体及び事業者が保有する官民データのうち、国民誰もがインターネット等を通じて容易に利用(加工、編集、再配布等)できるよう、次のいずれの項目にも該当する形で公開されたデータをオープンデータと定義する。
① 営利目的、非営利目的を問わず二次利用可能なルールが適用されたもの
② 機械判読に適したもの
③ 無償で利用できるもの

出典:デジタル庁(オープンデータ基本指針

誰でも手軽に、無償で利用できることがオープンデータの特徴です。

オープンデータの例

具体的にどのようなオープンデータがあるのでしょうか。

政府による統計資料

国勢調査、人口、労働力、耕地面積など、多岐にわたる政府統計データがあります。

これらのオープンデータはe-Statというポータルサイトより取得できます。

https://www.e-stat.go.jp/

自治体が提供しているデータ

自治体は様々な種類のオープンデータを提供しています。

例えば、以下のようなデータです。

  • 学校区
  • AEDの設置場所
  • 避難所、ハザードマップ、過去の災害情報などの防災データ
  • 公共施設の情報
  • 車いすで利用可能な施設などのバリアフリー情報
  • 新型コロナウイルスなどの感染情報
  • 図書館蔵書データベース
  • 森林情報(森林計画区域、樹種、林齢など)

これらのオープンデータは各自治体のホームページやポータルサイトより取得できます。

例:兵庫県のオープンデータに関するページ

https://web.pref.hyogo.lg.jp/pref/cate3_661.html

例:自治体オープンデータ

https://www.open-governmentdata.org/

その他のオープンデータ

政府や自治体のほかにも、世界的な機関や有志団体によって様々なオープンデータが提供されています。

  • 世界銀行によるGDPや気候変動などのオープンデータ
  • WHO(世界保健機関)による保健施設や感染症のデータベース
  • 著作権の切れた文学作品(青空文庫)

GISを利用したオープンデータの活用例

オープンデータはGISと非常に親和性が高いです。

GISを利用して地図上に表示することで、視覚的に見やすくなり、大きなメリットが得られます。

GISを利用したオープンデータの活用例を見てみましょう。

日本全国AEDマップ

https://aedm.jp/

日本全国AEDマップは、日本中のAED情報を共有し人命救助に役立つことを目的に運営されているサイトです。

「自治体が公表しているオープンデータから得た情報」と、「一般投稿」の2種類のAED情報が地図上でマーカーされています。

福岡市オープンデータマップ

https://mapfukuoka.bodik.jp/

福岡市内の学校区や、公共施設、避難所、City Wi-Fiの場所などを地図上で表示するサービスです。

学校区を人口や生徒数によって塗分ける機能もあります。

全国避難所マップ

https://www.hinanjyo.jp/

全国避難所マップは、現在地情報から避難所・避難場所を自動検索するスマートフォン向け防災情報アプリです。

各種ハザードマップを表示するほか、現在地の防災情報をプッシュ通知でお知らせする機能も搭載しています。

ケアマネジャーを探す地図アプリ

ケアマネジャーを探す地図アプリ

在宅の支援を行うケアマネさんの事業所を全国検索することができるスマートフォン向けアプリです。

厚生労働省のオープンデータを元に作成されています。

mapry森林マップ

https://mapryrs.com/

mapry森林マップは、森林資源情報・CS立体図などを地図上で表示できるサービスです。

林野庁にて公開された森林資源情報のオープンデータを使用しています。

詳しくは、こちらの記事で紹介しています。

https://sinrintech.com/map/

林野庁にて公開された森林資源情報のオープンデータは、「G空間情報センター」にてダウンロードできます。

まとめ

  • オープンデータは誰もが無料で利用できるデータ
  • 防災や医療、福祉、経済活動など様々な分野で利用されている
  • オープンデータはGISと親和性が高い

オープンデータを上手に活用することで、効率的に良いサービスを作ることができます。

皆さんもぜひオープンデータを活用してみてください。

参考資料

デジタル庁.2017(2021改訂).「オープンデータ基本指針」https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/f7fde41d-ffca-4b2a-9b25-94b8a701a037/20210615_resources_data_guideline_01.pdf(2023.11.28取得)

福岡市.「活用事例」.自治体オープンデータ.2023.https://www.open-governmentdata.org/examples/(2023.11.28取得)

日本全国AEDマップ事務局.「日本全国AEDマップ」.2023.https://aedm.jp/(2023.11.28取得)

Apple Inc..App Storeプレビュー.「ケアマネジャーを探す地図アプリ:在宅で必須の居宅支援を選ぼう」.20234.4.https://apps.apple.com/jp/app/ケアマネジャーを探す地図アプリ-在宅で必須の居宅支援を選ぼう/id1628329901(2023.11.28取得)