イチョウとは
イチョウは日本全国で見ることのできる落葉針葉樹です。
成長すると樹高は30m、直径は2~3mにもなる非常に大きな木です。
中国が原産で、日本には室町時代から植栽されていると言われています。
街路樹や公園・神社などに植栽されるなじみ深い木です。
東京都・神奈川県・大阪府の「都道府県の木」にも選ばれています。
街路樹としてよく植えられ、東京の明治神宮外苑、大阪の御堂筋のイチョウ並木は特に有名です。
その美しい紅葉も特徴的ですが、銀杏の匂いも非常に特徴的です。
イチョウは雌雄異株(木ごとにオスとメスに分かれる)であり、雌株だけが銀杏を実らせます。
現存する樹種の中で最も古くから存在しているものの1つであり、2億年近く前から生存していることから「生きた化石」と称されています。
イチョウは葉の形をみると広葉樹かと思われがちですが、針葉樹に分類するのが一般的です。これはイチョウが裸子植物であることや、道管をもたず仮道管で水を運ぶことなどから判断されています。
イチョウ材の特徴
イチョウ(銀杏)材の特徴は「均一で適度に柔らかく、水はけが良い」ことです。
均一でなめらかな材質
イチョウは早材と遅材の違いが小さいため、木目(年輪)があまりない均一な材になります。
比重はやや軽めであり、適度に柔らかいため加工しやすい材です。
水はけがよい
イチョウ材は程よく油分を含んでいるため、水はけがよいことが特長です。
均一・適度に柔らかい・水はけがよいという特長をそろえたイチョウ材はまな板に最適であり、多くの料理人がイチョウのまな板を愛用しています。
また、カウンターなど水回りにも多く利用されています。
イチョウ材の使い方
イチョウは適度に柔らかく軽さもあるため、加工しやすい木材です。
DIY初心者の方にもピッタリな木材です。
イチョウ材のおススメの使い方を紹介します。
- カッティングボード/まな板
- カウンター/テーブル
- 彫刻
カッティングボード/まな板
イチョウ材は均一・適度に柔らかい・水はけが良いという特長があるため、まな板に最も適した木材と言われています。
柔らかいため包丁をいためず、水はけがよく抗菌作用もあるためお手入れもカンタンです。
カッティングボードやまな板はDIY初心者の方にもおすすめの製品です。
釘を使わないため、のこぎりとヤスリさえあれば最低限のものは完成します。
カウンター/テーブル
イチョウ材は水はけの良さからカウンターにもよく用いられています。
寿司屋などのカウンターでは特にイチョウが好まれるそうです。
主張の少ない材なので、シンプルな無垢材のカウンターを求めている方にはイチョウの一枚板がおススメです。
イチョウ材の入手方法
イチョウはスギやヒノキなどのように植栽されて生産しているわけではないので、流通量が限られます。
材木店や大きなホームセンターに行けば置いてあることもありますが、種類が少なかったり実際に行って探し回るのが困難で理想の材になかなか巡り合えないかもしれません。
そこでおススメなのがマプリィの提供する木材プラットフォーム「3D木材市場」です。
3D木材市場はオンライン上で一枚板や丸太などの木材を提供しています。
出品されている木材は希少な「一点もの」の国産無垢材。
森林組合や森林の所有者と直接やりとりすることができるので、余計なコストも省けます。
さらにオンライン上で好きな箇所を選んで計測でき、詳細なサイズ感の把握も可能です。
イチョウ材も複数出品されているので、あなたにぴったりの素材を探してみてください。